生涯教育制度とは現職者共通研修現職者選択研修他OT士会

   生涯教育制度の目的

 作業療法士は、常に最高水準の知識と技術・技能を持つことが社会的に求められています。このためには学術的研鑽を積極的、継続的に行い、専門性をより高める努力が極めて重要です。
 社団法人日本作業療法士協会は、協会員の学術的研鑽を支援し、作業療法の専門性を向上させるため、「生涯教育制度」を構築しました。協会員が、この制度を活用し、知識と技術・技能を向上させ、よりよい作業療法を社会に提供するとともに、人格の陶冶を目指すことを期待します。



   生涯教育制度の概要

 本制度は「生涯教育基礎研修」「生涯教育認定作業療法士取得研修」「生涯教育専門作業療法士取得研修」の3つから成ります。

1.生涯教育基礎研修
 現職者研修と自由選択研修から成ります。現職者研修には、臨床実践の基礎的能力の向上を目的とする現職者共通研修と複数領域で対応可能な実践力を養うための現職者選択研修があります。また、自由選択研修は協会、各都道府県士会が主催する学会、研修会だけでなく、他団体が開催し各都道府県士会が認める学会、研修会への参加もポイントとするものです。
 現職者共通研修と現職者選択研修を受講し、かつ5年間で自由選択研修50ポイントを取得した時に協会に対し、生涯教育基礎研修修了申請を行うことができます。

2.生涯教育認定作業療法士研修
 「認定作業療法士取得研修」は教育、研究および管理運営に関する一定の能力を習得し、すぐれた臨床実践力および作業療法技術の伝達能力を備えた「認定作業療法士」になるための研修です。「認定作業療法士」になるためには「教育法」「研究法」「管理運営法」の3講座と「認定作業療法士選択研修」の内2講座以上を終了することと、協会の事例報告登録制度に3事例を報告することが必要です。

3.生涯教育専門作業療法士研修
 「専門作業療法士研修」は各専門領域が定める受講資格に基づき受講できます。自由選択研修としてポイントを取得するとともに、専門作業療法士研修として受講記録に記載します。


   生涯教育制度の構造


※ 詳しくは、生涯教育手帳をご参照ください。